2022年7月、鳥取市に聴覚障害のある子どもやその家族に情報提供や相談の場としてきこえない・きこえにくい子どものサポートセンター「きき」が開所し、はや半年が経過します。
私は早々に見学に行き、そのアットホームなつくり(写真1)や職員の親しみやすさ、包容力に癒されました。(写真1 「きき」プレイルーム)
「きき」を利用されたある保護者は、「ろう学校や病院では相談できないことが聞いてもらえる場。」と表現され、続けて「STにもっと関わってほしい」と言われました。
私も含め、聴覚障害に苦手意識を持つSTは少なくありません。
でもそれは当事者の困り感を知る機会が少ないからだと思います。
学生時代に「ことばの鎖」を学びました。
聴覚障害の生理学的、音響学的過程の支援は苦手でも、会話や学習に代表される言語学的過程の支援で役立てることはまだまだたくさんあります。
当事者の意見を聞く場に積極的に出向くことがSTに求められているのではないでしょうか。
(写真2 プチ交流会の様子)
鳥取県立鳥取療育園 言語聴覚士 居組
きこえない・きこえにくい子どものサポートセンター「きき」HP