症状や原因
脳卒中などの後遺症により、「聴く」「話す」「読む」「書く」の言語機能がうまく働かなくなる障害です。
失語症になると周りの人が話していることを理解できなくなったり、自分が言いたいことを言えなくなったりします。
また、字を読んだり書いたりすることも難しくなります。
言語聴覚士の関わり
言語聴覚士は話すことや聴くことなどに対する訓練を中心に行います。
後遺症として残ることもあり、生活や生き方を含めた全人的な支援を行います。
脳卒中などの後遺症により、「聴く」「話す」「読む」「書く」の言語機能がうまく働かなくなる障害です。
失語症になると周りの人が話していることを理解できなくなったり、自分が言いたいことを言えなくなったりします。
また、字を読んだり書いたりすることも難しくなります。
言語聴覚士は話すことや聴くことなどに対する訓練を中心に行います。
後遺症として残ることもあり、生活や生き方を含めた全人的な支援を行います。
口や舌などの音を作る器官やその動きに問題があって発音がうまくできなくなる障害を構音(こうおん)障害と言います。
脳卒中の後遺症により口唇や舌に麻痺が生じて起こる運動障害性構音障害や、小児で「さかな」の発音が「たかな」に変わる等の症状の出る機能性構音障害などがあります。
言語聴覚士は正しい発音の習得を目指して舌や口唇を動かす訓練を行います。
病気や加齢により、食べ物や飲み物の飲み込みがうまくいかなくなります。
高齢者の場合、誤嚥性肺炎や窒息を引き起こし、飲食ができなくなることもあります。
言語聴覚士は飲み込みやすい姿勢の確保や飲食物の調節、食べる機能に合わせた食事介助、食べやすい食器の工夫などにより、口から飲食ができるようサポートを行います。
小児から高齢者まで、聴覚器官の障害により耳の聞こえが悪くなった状態をいいます。
聞こえの問題はコミュニケーションに様々な影響を及ぼす可能性があります。
言語聴覚士は聴力検査や訓練、補聴器のフィッティングなどを行います。
また、人工内耳埋め込み術施行後の患者さんに対し、人工内耳のマッピングやリハビリテーションを行うこともあります。
対象がことばの獲得段階にある幼児の場合、「ことばの獲得」もサポートします。
ことばの発達には個人差がありますが、同年齢の子どもに比べて、明らかに言語の理解や表出が遅れている状態を「言語発達の遅れ」と言います。原因には知的障害や脳性麻痺、自閉症などがあります。
言語聴覚士はことばやコミュニケーションに関心を持たせるところから始め、ことばの理解や表出の発達を促進するために聞き取りや発音の練習を行い、コミュニケーションを支援します。